KCECチャペル新聞コラム
『勇気ある行動』
紀ノ川チャペル新聞『リバイバル』より抜粋
2001年9月11日、アメリカで同時多発テロが勃発した。
テロリストたちがハイジャックした旅客機をターゲットに突っ込む自爆テロは、
世界中に衝撃をもたらしました。


会社員のトッド・ビーマーさん(32歳)は、サンフランシスコ行きの
ユナイテッド航空93便に搭乗しました。営業会議に出席するためです。
離陸して90分後、その旅客機は3人のテロリストたちにハイジャックされ、
針路を南へと変えました。


ビーマーさんは機上電話で地上の交換手に
93便がハイジャックされて、自分たちはもう助からないだろうと伝えました。
交換手が、世界貿易センタービルとペンタゴン(アメリカ国防省ビル)に
旅客機が突入していることを話しました。
するとビーマーさんは、他の3人の乗客と協力して、なんとしても
テロリストたちの計画を阻止するつもりだと伝えました。

それから、どんなに愛しているかを妻に伝えてくれるように交換手に依頼しました。
そして最後に「主の祈り」を一緒に祈って欲しいと交換手に願いました。

祈り終えると、ビーマーさんが他の3人の乗客にこう言うのを交換手は聞きました。

“Are you ready, guys? Let's roll!”
(用意はいいか、みんな。 さあ行こう!)

プツッ!






数分後、
ユナイテッド航空93便はピッツバーグの南東
130キロメートルの林に頭から墜落しました。
そこにできた深さ13メートルものクレーターが、
衝撃の激しさを物語っています。
ビーマーさんと3人の乗客が、
その機が新たな標的に突入するのを阻止するために、
テロリストたちに立ち向かった勇気ある行動のお陰で、
地上での犠牲は最小限に食い止められました。
テロリストを含む乗客乗員は助かりませんでしたが、
地上での死傷者は0でした。



ビーマーさんたちの勇気ある行動はどこから生まれたのでしょうか。
彼らは「主の祈り」の中で
「私たちを試みに遭わせないで悪からお救いください」
と祈りました。
そのとき、主イエス様が語られた言葉が胸に響いたのではないかと思います。


『あなたがたは、世にあっては困難があります。
しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。』
(新約聖書 ヨハネの福音書 16:33)

彼らは主イエスを信じるものとして勇敢に立ち上がったに違いありません。
バックナンバーの注文はこちら>>
KCEC 紀ノ川キリスト福音教会
KCECnet All Rights Reserved